CONFIDENTIAL - ATC PR/MARKETING TEAM INTERNAL DOCUMENT
2025年度 Googleビジネスプロフィール分析

ATC Digital
Presence 2025

大阪・関西万博(EXPO)の熱狂と、その後の静寂。
132万回の閲覧データが語る、ATC「再生」へのシナリオ。

Total Views
132万回
EXPO特需により急増
Route Search
15.6万回
車での来場が中心
Mobile Rate
80%
移動中の「今」検索
レポート詳細へ
SUMMARY

EXPOイヤーの
光と影

2025年は、4月の万博開幕から夏にかけてかつてないデジタル流入を記録。特に8月は「トミカ博」「ブルーインパルス」などが重なり、年間のピークを迎えました。

しかし、その裏で「駐車場料金(30分500円)」への不満が爆発。レビューには厳しい声が並びました。11月の万博閉幕後、数値は落ち着きを取り戻し、現在は「信頼回復」のフェーズに入っています。

夏にピークを記録

8月には約25,000件のユーザー行動(ルート検索等)が発生。万博効果と夏休み需要が合致しました。

駐車場料金の摩擦

「高すぎる」「もう行けない」というレビューが多発。万博特別料金が顧客満足度を下げる要因となりました。

景色・環境への高評価

「海の景色」「夕日」「空いていて快適」という声は依然として多く、ATC最大の強みとなっています。

11月からの平常化

万博終了後、11月には数字が平常化。PRチームの本格始動により、O's南館などで新たな動きが見え始めています。

DATA TRENDS

EXPO期間のデータ推移

7月〜11月の詳細データから見る「熱狂」と「鎮静」

月別ユーザー行動数

ルート検索、Webクリック、電話の合計値

24,950
8月ピーク時

8月のピークと反動

8月は年間最大の山場でした。万博に加え、夏休みのファミリー層が駐車場を検索し、第1・第2駐車場へのアクセスが集中しました。しかし、これが「高額な駐車料金」への直面数を最大化させ、ネガティブな体験を拡散させる結果ともなりました。

Key Factors
  • 万博関連イベント(トミカ博、恐竜博)
  • 夏休み期間の来場増
  • お盆期間の特別料金適用

11月の平常化

EXPO閉幕後の11月、行動数は8月比で約32%減少しました。これは「客離れ」というよりは「平常運転への回帰」です。特筆すべきは、O's南館など一部のピンで11月に数値が伸びている点です。これは「万博以外の目的」での来場が戻りつつある兆候です。

Recovery Signs
  • 万博オフィシャルストア(南館)の人気
  • 駐車場料金の正常化(上限設定の復活)
  • PRチームによる情報発信開始
FACILITY BREAKDOWN

施設・ピン別の状況

ATCへの「入り口」はどこか?

ピン別 閲覧数シェア

INSIGHT:

ATC本体が41%で最多ですが、駐車場2つを合わせると約45%を占めます。「車で行く」ユーザーがいかに多いかが分かります。

ATC本体

閲覧数 1位

施設の「顔」。イベント検索やレストラン探しで使われます。8月のピーク後も比較的安定しています。

540k 106k

第1駐車場 (ITM)

実利便性No.1

あそびマーレやフェリー利用者の要。8月から11月にかけて54%減と、EXPOの影響を最も受けました。

310k 26k

第2駐車場 (O's)

激動の1年

8月→11月で64%減という最大の落ち込み。「満車」「一方通行」など課題も多いピンです。

270k 9k

O's棟 南館

11月の星

他が下がる中、唯一11月にピークを記録。万博ショップやモカ展などの個別目的が牽引。

80k 9k
SEARCH INTENT

お客様は何を求めているか?

検索キーワードを分析すると、お客様の頭の中が見えてきます。
最も多いのは「ATC」という指名検索ですが、それに次ぐのは「レストラン」や「駐車場」。
特に駐車場に関しては「安い」「無料」というワードが目立ち、料金への感度の高さが伺えます。

Top Keyword Category
施設名指名 (Navigational)
"atc", "南港atc", "トレードセンター"
Eating & Drinking
飲食目的 (Transactional)
"レストラン", "ランチ", "カフェ"
Pain Point
駐車場・料金 (Informational)
"駐車場", "安い", "無料", "最大料金"

主な検索キーワード等のボリューム感

VOICE OF CUSTOMER

お客様の声 (Reviews)

3,500件以上のレビューから見えた「光」と「影」

2026 FORECAST

2026年 回復予測シミュレーション

Googleマップ運用強化による推定成長率

予想検索閲覧数
+120%

写真投稿・最新情報の継続発信により、表示回数の底上げを予測。

予想アクション数
+115%

イベント連動型MEOにより、目的来店(ルート検索)の確実な増加。

NEXT ACTION 2025-2026

ATCの未来を変える4つの具体策

01

駐車場料金の「正常化」発信

「もう行かない」と言っていたお客様を呼び戻すため、Googleビジネスプロフィールの「最新情報」機能を使い、上限料金の復活を強力にアピール。 Todo: 料金表写真の更新 / "平日最大〇〇円"の投稿

02

「オアシス」ブランディング

「空いている」は「ゆったりできる」という最大の価値。梅田や難波の混雑を避ける層に対し、「海辺のオアシス」としての魅力を写真で伝えます。 Todo: 夕景・海辺の高品質な写真をオーナー提供で追加

03

分かりにくい「案内」の改善

駐車場入口や一方通行の罠、テナントの場所など、物理的な案内不足をデジタルで補完。ストリートビューや画像による道案内を充実させます。

04

目的来店型のイベント強化

「なんとなく」来るお客様は少ないため、イベント(トミカ博、コスプレ等)と連携したMEO対策を行い、「イベントのついでに食事」という流れを太くします。